ペイターズを眺めていて、
「あ、これは業者だな」
と思うプロフィールがある。
このとき見つけたのは20歳。
プロフィール写真は顔のアップ。
そしてサブ写真には水着姿の全身写真。
体型は「グラマー」。
さらに、
Fカップ。
はいはい。
業者ね。
オレの中の業者センサーが盛大に反応した。
これまでの経験上、こういうあまりにも男ウケを狙ったプロフィールには警戒するようになっていた。
当然、メッセージも送らずにスルー。
ところが。
しばらくして、向こうからメッセージが届いた。
ひょっとしてお近くの方ですか?
ん?
プロフィールを見ると、確かに「会いやすいエリア」の設定がオレと同じだった。
まあ、せっかく向こうから来たんだ。
業者だったとしても、やり取りしてれば途中で雲行きが変わるだろう。
そう思って返信してみた。
メッセージありがとうございます!
私は○○なんですが、どうでしょう?同じでした?
すると、
隣の○○です!
よかったらやり取りしませんか?
めちゃくちゃ近い。
ただ、この時点でもまだ疑っている。
普段のオレなら、ここですぐ、
「じゃあ一度お茶でもしませんか?」
と顔合わせの日程を決めにいく。
でも今回は、
まだ業者疑惑が晴れてない。
なので、
ぜひやり取りしましょう!
とだけ返しておいた。
ペイターズがLINEみたいになった
すると、ここから妙なことが起きた。
彼女から普通にメッセージが来る。
条件の話でもない。
会う話でもない。
今日は実家に帰ってご飯食べてきました!
とか、
今日の夕飯は○○でした!
とか。
なんだこのやり取り。
完全にペイターズをLINEとして使っている。
しかも話の内容が妙にリアルだった。
彼女の実家がある地域は駅がない。
だから実家から帰るにはバスを使う。
彼女が話す帰宅ルートを聞いて、
「ああ、確かにそこならその帰り方になるよな」
と思う。
怪しい勧誘に向かう気配は一向にない。
それどころか毎日のように普通の生活の話をしてくる。
あれ?
ひょっとして、本当に普通の20歳なのか?
そんなやり取りが一週間くらい続いた。
「会いたいです!」突然すぎる初対面
ある日、仕事でたまたま彼女の住んでいるエリアへ行くことになった。
その日も朝からメッセージしていたので、
今○○来てるよ!
と送ってみた。
すると、予想外の返信。
え?ほんとですか?
会いたいです!ちょっと時間とれませんか?
え?
そんな急に展開する?
でもオレも、一週間メッセージしてきたこの子が実際どんな女性なのか、かなり気になっていた。
「どこに行けばいい?」
と聞く。
指定されたのは、
駅から少し離れたコンビニ。
……。
カフェじゃないんだ。
なんか怖くなってきたんですけど。
業者疑惑が再びムクムクと顔を出す。
このままスルーするか。
いや、でも一週間も普通のメッセージしてるぞ。
怖い。
でも見たい。
そんな脳内会議の末、
行ってみることにした。
コンビニに現れたのは上下スウェットの20歳
指定されたコンビニの駐車場に車を停め、
着いたよー
と送る。
すぐ、
行きます!
と返信が来た。
しばらくすると、一人の女性がコンビニへ向かって歩いてきた。
あ。
たぶんこの子だ。
近づいてくる。
写真ほど盛られている感じもない。
そこそこ可愛い。
「こんにちは!」
「こんにちは!こんな格好ですいません。でも会えてよかったです!」
見ると、薄く化粧はしているものの、
上下スウェット。
完全に部屋着である。
ますます分からない。
なんなんだ、この展開。
普通の顔合わせとも違う。
軽くお茶でもする?
と誘ってみたが、
「今日は難しいので、また日を改めませんか?」
とやんわり断られた。
その代わり、
「あ、LINE交換しましょう!」
と。
どうやらオレが嫌だったわけではないらしい。
その場でLINEを交換。
10分くらい雑談して、その日は解散した。
ランチ、市役所への送迎。そして手当の話はゼロ
この日を境に、やり取りはペイターズからLINEへ移った。
そして、ちょこちょこ会うようになった。
近くまで迎えに行ってランチ。
帰りは家の近くまで送る。
ある日は、
「市役所に用事があるんです」
と言われて、
なぜかオレが市役所まで送迎。
何してんだオレ。
ただ、不思議なことがあった。
何回か会っているのに、
お手当の話が一度も出ない。
彼女からも言わない。
オレからも、
「ところでお手当なんだけど……」
とは言わない。
普通に迎えに行って、
普通にご飯食べて、
普通に送る。
果たしてこれは、
パパ活なのか?
ペイターズで知り合ったんだからパパ活なんだろう。
たぶん。
そんな妙な関係がしばらく続いた。
「マッサージしてあげようか笑」で突然動き出した
大きく展開が変わったのは、何気ないLINEだった。
彼女が、
最近肩こりすごいんですよねー
と言ってきた。
なので冗談半分で、
試しにマッサージしてあげようか笑?
と送った。
すると、
え?ほんとですか?
私今日特にやることないんですけど、太助さん何やってますか?
……。
来たわこれ。
ここまでずいぶん時間かかったな。
ようやく関係が一段進みそうな雰囲気になった。
じゃあ迎えに行くから、そこからホテル移動する?
と聞いてみる。
すると彼女から、
うちで大丈夫ですよ!
…………。
うち?
マジ?
20歳の人妻が自宅におじさん呼ぶの?
そんなことある?
戸惑っていると、
Googleマップで自宅の位置が送られてきた。
ピンまで立っている。
もう行くしかないでしょう。
虎穴に入らずんばなんとやら。
20歳人妻の自宅へ
教えられた場所まで車を走らせる。
到着して、
着いたよー
とLINEすると、今度は部屋番号が送られてきた。
メンエスか。
そんなことを考えながらインターホンを押す。
ドアが開いた。
最初にコンビニで会ったときと同じような部屋着姿の彼女。
そのまま部屋へ通された。
室内は、若い夫婦が暮らしているごく普通の2DK。
そこで話しているうちに、
これまでどうにも理解できなかった彼女の行動の背景が、少しずつ見えてきた。
彼女は少し前に籍を入れ、夫との生活を始めたばかり。
これから結婚式も控えているという。
旦那さんは飲食関係の仕事。
帰宅はいつも終電近く。
勤務時間が長いため、昼間はほとんど一人。
彼女自身は、このご時世には珍しく専業主婦だった。
ここまでは普通の新婚夫婦の話。
ところが。
彼女の口から、とんでもない話が出てきた。
旦那さんが、強制わいせつ事件を起こして警察沙汰になったという。
彼女から聞いた話では、酒に酔った旦那さんが、エレベーターで乗り合わせた女性に抱きつき、身体を触ったらしい。
最終的には被害女性との示談になったという。
でも彼女からしたら、
これから夫婦として生活していこうというタイミング。
結婚式だって控えている。
そこで旦那が何やってんだよ、という話である。
そして彼女は、
旦那と別れることも考えている。
ただし。
その前に、
「仕返しがしたい」
らしい。
そのためペイターズだけでなく、いくつものマッチングアプリに登録。
男性と会っているという。
……。
なるほど。
ようやく少しだけ、
この一連の謎行動がつながった。
それにしても、
仕返しの方法がだいぶ豪快である。
マッサージの約束だったはずなのに
そんな過激な雑談がひと段落したところで、ようやく本来の目的だったマッサージに移る。
オレが彼女の肩を揉む。
プロフィールに「グラマー・Fカップ」と書いていただけあって、かなりムチっとした体型。
非常にエロい。
胸もかなり大きい。
当然こっちは、マッサージだけで終わる気なんてさらさらない。
流れでちょっとそういう方向に持っていこうとすると、
「ダメですよー笑。マッサージの約束じゃないですか」
と素直には許してくれない。
おいおい。
自宅に呼んでおいてそれ言う?
なかなかのS具合である。
体勢を変えるときに、ちょこっとおっぱいに触れてしまった。
「あ、ごめんね!」
すると彼女、
「今のは不可抗力なので許します笑」
なんて、なかなかレベルの高いことを言ってくる。
こっちはもうね。
やばいんだけどな。
散々じらされながらマッサージを終え、オレはソファに腰掛けた。
すると彼女がくるっとこちらを向く。
満面の笑み。
そして突然、
オレの股間を触ってきた。
しかも、ものすごいさすってる。
え?
さっきまで、
「マッサージの約束じゃないですか笑」
とか言ってた人ですよね?
「マッサージだけじゃないの笑?」
と聞き返す。
彼女はニコッと笑うだけ。
何も答えない。
でも手はずっと動いている。
そして彼女がオレの耳元に顔を近づけて、ボソッとつぶやいた。
「舐めますか?」
はい、ノックアウト。
ここまで散々じらされてるから、もうパンパンなわけ。
「はい。お願いします……」
我ながら情けない返事をしてジーンズを下ろす。
やばい。
めちゃくちゃ気持ちいい。
彼女の口は暖かく、やらしい音を部屋中に響かせながら夢中で咥えている。
あの音は意識しないと出せないと思う笑。
そして攻守交代。
今度はオレが、さっきまでマッサージしながら散々気になっていたムチムチの身体を堪能する。
そのまま挿入。
何このシチュエーション。
20歳人妻の自宅で、真っ昼間の情事。
最高にエロいんですけど。
しかも、ここはホテルじゃない。
彼女と旦那が普段生活している部屋。
さっきまで旦那の話を聞いていた、そのリビングのすぐそば。
状況を考えれば考えるほど、余計に興奮する。
ちなみに……
彼女の自宅に向かう途中、
コンビニでコンドームを買っていたことは内緒の話。
「マッサージしに行くだけですよ」
みたいな顔して運転してたくせに、
準備だけは万全だった。
そして、いつものごとく瞬殺で果てました。
また会えると思っていた
終わったあとも普通に話をして、
「また会おうね」
と約束して、その日は終了。
帰りの車でも、
なんだったんだ今日。
ってずっと考えてた。
ペイターズで見つけた20歳の人妻。
最初は業者だと思ってスルー。
向こうからメッセージが来て、
なぜか毎日やり取りするようになって、
初対面はコンビニに上下スウェットで登場。
そこからランチしたり、市役所まで送ってあげたり。
お手当の話なんて一度もしていない。
それが最後には、
彼女と旦那が暮らしている自宅で大人の関係。
なんか夢見てるみたいでしたわ。
当然、
また会いたいなー。
なんて思っていた。
ところが。
この日を最後に、彼女は消えた
この日から、
彼女からの連絡は一切なくなった。
LINEを送っても既読にならない。
何日待っても変わらない。
結局、彼女とはそれっきりになった。
本当に旦那への復讐で、いろんな男性を自宅に上げていたのか。
オレもその中の一人だったのか。
それとも、あの日を境に何か別のことがあったのか。
今となっては分からない。
怖い気持ちもある。
悲しい気持ちもある。
ただ、手当なしで大人の関係になったという意味でも、オレのパパ活の中ではかなりレアな体験だった。
最初にあのプロフィールを見たとき、
「はいはい。業者ね」
ってスルーした女の子と、まさかこんな結末になるとはね。


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