はるかとはその後も月2回くらいのペースで会い続けていた。
待ち合わせして、飯食って、ホテル行って。
たまに買い物したり、ちょっと遠出したり。
なんだかんだ、そんな関係が半年くらい続いた。
相変わらずはるかは可愛い。
会えば楽しい。
セックスの相性もいい。
ただね。
半年も同じ相手と同じような流れで会ってると、さすがに少し慣れてくる。
贅沢な話なんだけど。
最初の頃みたいに、
「次会ったらどうなるんだろ」
みたいなドキドキが少し薄くなってきた。
で、ある日ネットでマンネリ解消の記事なんかをダラダラ見てた。
そこで見つけたのが、
遠隔操作ローター。
いわゆる、とびっこ。
スマホから操作できるらしい。
「これ、面白そうじゃん」
ポチッ。
買ってしまった。
次のはるかとのデートに持っていこう。
もちろん本人には内緒で。
この日は珍しく夜から
ちょうど俺が夜まで時間を取れる日があったので、今回は一緒に飲むことにした。
いつものように大宮で待ち合わせ。
ちょっと洒落たイタリアンバルに入って、カウンターに横並びで座る。
「お疲れー」
乾杯。
普段は昼間に会うことが多かったから、これだけでもなんか新鮮。
料理をつまみながらワイン飲んで、くだらない話して。
だんだん二人ともいい感じに酔ってきた。
で、ほろ酔いになった俺。
急にこんなことを聞いてみた。
「はるかさ、今までで一番エロかったセックスってどんなんだった?」
はるかが一瞬考えて、
「えー……」
ニヤニヤしながら、
「黒歴史すぎて話せない(笑)」
……何それ。
その回答が一番気になるやつじゃん。
「えー!そこまで言ったら話さないとレッドカードでしょ(笑)」
「絶対引くからヤダ(笑)」
「引かないから(笑)」
しばらくそんな押し問答。
すると酔いも回ってきたのか、
「じゃあ言うけど……」
ともったいぶりながら話し始めた。
おいおい。そんな経験あるのかよ
昔、彼氏に振られたときの話だった。
落ち込んでいたはるかのために友達が男女2対2の飲み会を開いてくれたらしい。
そのまま二次会は友達の家で宅飲み。
そこでかなり飲んだ。
「それでね、友達がその男の人と部屋でエッチ始めちゃったの(笑)」
「同じ部屋で?」
「そう(笑)」
で、はるかもその場にいたもう一人の男と、なんとなくそういう流れになったらしい。
そして、
「同じ部屋で友達と見せ合いエッチしちゃった(笑)」
……。
ふむふむ。
こいつは大物だ。
初めてホテル行ったとき、
「初回からはちょっと……」
なんて緊張してた女の子と同一人物とは思えない。
半年付き合ってても、まだ知らないネタ持ってんのかよ。
しかも話を聞いてる感じ、どうやら酒が入ると大胆になるらしい。
俺は普通の顔してワイン飲みながら、
「へー、意外(笑)」
なんて言ってるけど。
頭の中はもう別。
早くローター使いてぇ。
バッグの中には今日持ってきた新品のとびっこ。
完全にそっちに意識が持っていかれていた。
はるかが「トイレ行ってくる」
食事も終わって、お会計。
そろそろ店出るかってところで、
「私トイレ行ってくる」
とはるか。
その瞬間。
閃いた。
今じゃん。
「はるか」
「ん?」
近くに呼んで、耳元で、
「これ付けて戻ってきな」
袋に入ったローターをそっと渡す。
「え?」
袋を見るはるか。
「なにこれ?」
みたいな顔してる。
そのまま、
「行ってらっしゃい(笑)」
と背中を押してトイレへ。
俺は先に店の外へ出て待つ。
数分後。
LINE。
はるかから。
「ねー!これヤバイ(笑)
使い方わからないよ(笑)」
来た来た。
このリアクション。
本気で嫌なら「無理」で返してくるところを、使い方聞いてきてる。
「電源入ってるから、中に入れるだけだよ(笑)」
送信。
既読。
……。
返事がない。
どうした?
ちょっと待っていると店の入口が開いて、はるかが出てきた。
「遅いよ(笑)」
すると、
「ねー、こんな変なことしてたら捕まっちゃうよ(笑)」
と言いながらこっちへ来る。
どうやら無事装着したらしい。
よし。
ここからが本番。
とりあえず一回だけ動かしてみた
今回買ったやつはスマホ操作。
専用アプリからBluetoothでローターを動かせる。
ホテルへ向かって二人で歩きながらアプリを起動。
はるかは普通に隣を歩いている。
ポチッ。
スイッチオン。
「……っ!」
突然、はるかが立ち止まった。
そして俺の腕をギュッと掴む。
「どした(笑)?」
「ねー無理」
「何が(笑)?」
「歩けない」
眉間にしわ寄せて、完全に困った顔してる。
そんな効くの?
「止まんないでよ!歩いて(笑)」
「だから無理!なんか変になる」
……。
楽しい。
めちゃくちゃ楽しい。
40過ぎて、とびっこ初体験。
まさかこんなにテンション上がると思わなかった。
オフ。
「もう(笑)」
また歩き出す。
少しして。
オン。
「ちょっと!」
オフ。
普通に歩く。
忘れた頃にまたオン。
ホテルまでの道が全然進まない。
俺はもう完全に遊んでいた。
エレベーターで油断してた
ホテルに到着。
エレベーターに乗る。
さっき散々やったから、もうここではやらないと思ったんだろう。
はるかも普通に立ってる。
俺も何食わぬ顔。
スマホを見ながら、
強め。
オン。
「……っ!」
ガクッ。
はるかが崩れるように俺の腕につかまる。
さすがに俺も笑った。
「そんなにすごいの(笑)?」
「これヤバイ……」
「マジで?」
「相当クル(笑)」
その顔見てたら、こっちまで完全にスイッチ入った。
エレベーターの階数表示が妙に遅く感じる。
早く部屋行きたい。
はるかと出会ったのはペイターズ
この頃には、はるかと出会ってもう半年くらい。
月2回くらい会うのが当たり前になっていた。
でも始まりは、ペイターズで見つけたメイン写真すらないプロフィール。
俺が、
「ちょっと会ってみようかな」
と思ってメッセージを送っただけだった。
半年後にホテルへ向かいながら、スマホでこんな遊びしてるなんて当然想像していない。
【→ ペイターズで気になる女性を探してみる】
部屋に入っても、まだ遊ぶ
部屋に入る。
はるかをソファに座らせる。
俺は向かい側。
スマホを手に持ったまま。
ポチッ。
「もうやだ(笑)」
でも笑ってる。
止める。
ちょっと話す。
また不意打ちでオン。
「ん……」
さっきまで普通に喋ってたのに、急に黙る。
恥ずかしそうにしながら、必死に平静を装ってる。
これがまた面白い。
本人が楽しんでいるのを確認しながら、強弱を変えてみる。
弱く。
強く。
止める。
また動かす。
俺は何が楽しいって、自分が触ってないのに目の前のはるかの表情だけが変わるのが楽しい。
「ヤバイ。めっちゃ楽しいんだけど(笑)」
はるかは、
「もう(笑)」
と言いながらこっちを見る。
俺も完全に興奮していた。
そのまま距離を詰めると、はるかも自然に応えてくる。
さっきイタリアンでワイン飲みながら笑ってたのに、今はまるで違う顔。
「これさ、酒飲みながらやったらもっと楽しいんじゃない?」
「捕まっちゃうから(笑)」
「ホテルなら捕まらねーよ(笑)」
二人とも酔ってる。
何の会話だこれ。
でも楽しい。
ところが、ここでまさかの
そのままベッドへ。
今日ずっと楽しみにしてたし、ホテルまでの道中でも散々興奮した。
当然そのまま最後まで。
……と思ったら。
途中で、
あれ?
身体が言うことを聞かない。
まさかの中折れ。
「マジかよ……」
気持ちはめちゃくちゃ興奮してる。
でも身体だけ終了。
酒が結構回っていたのもあると思う。
40代。
こういうところで突然、現実を突きつけてくる。
仕方ないので一回休憩。
するとはるかがこっちに手を伸ばしてきた。
また刺激してくる。
「口でして」
お願いすると、普通に応じてくれた。
しばらくすると感覚も戻ってくる。
「あー、いきそう」
それでも止めない。
「ねえ、いくよ」
するとはるか。
「いいよ」
え?
マジ?
そう思った直後、そのまま限界。
はるかは最後まで受け止めてくれた。
飲み込むところまではしなかったけど、俺としては十分予想外だった。
また知らない一面が出てきた。
マンネリ解消どころじゃなかった
帰りながら思った。
とびっこ、買って大正解。
正直、最初は、
「半年くらい会ってちょっとマンネリしてきたし、なんか刺激になればいいな」
くらいだった。
ところが実際やってみると、俺の方が完全に楽しんでいた。
ホテルへ行ってから使うだけじゃなく、そこへ向かうまでの二人だけの秘密みたいな感じが面白かった。
そしてはるかも付き合ってくれた。
「無理(笑)」
「ヤバイ(笑)」
なんて言いながら、結局二人でずっと笑っていた。
初めて会ったときの、あの緊張しまくっていた女の子。
半年後にはこんな遊びまで一緒に楽しんでいる。
人間分からないものである。
彼女と知り合ったきっかけはペイターズ。
最初に俺がやったのは、気になった女性に一通メッセージを送っただけだった。
【→ ペイターズで気になる女性を探してみる】
そして、この頃から俺と絵美の関係はさらに変わっていった。
月2回、会ったときに5万円。
最初はそれだけだった。
でも半年以上続いてくると、だんだんそれだけでは説明できない出来事も増えてくる。
この続きは次の記事で。


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