ある年末の話。
この頃の俺は、ペイターズで何人かと会っていたものの、正直あまり結果が良くなかった。
写真と実物が違ったり。
話してみたら全然合わなかったり。
条件以前に、
「この子ともう一回会いたいな」
と思える相手になかなか当たらない。
まあアプリなんてそんなもん。
毎回大当たりだったら誰も苦労しない。
そんなときに見つけたのが31歳人妻の女性だった。
プロフィールを見る。
お。
会いやすいエリアが俺と同じ。
これ地味にデカい。
メイン写真あり。
派手な美人ではない。
どちらかというと地味なキレイ系。
でも、顔はかなり整っている。
サブ写真を見ると、今度はスタイルが分かる少しセクシーな自撮り。
悪くない。
というか、結構好き。
とりあえずメッセージしてみた。
「エリア同じですね。
良かったらやり取りしませんか?」
送信。
すると、割とすぐ返信が来た。
「ぜひ会いたいです!」
お。
反応いいじゃん。
まさかの最寄り駅で待ち合わせ
何通かやり取りして、待ち合わせ場所を相談する。
するとなんと、
俺の自宅最寄り駅でOK。
これは楽。
大宮まで出なくていい。
帰りも楽。
今後継続して会うことになったとしても、近いというだけで相当ありがたい。
ただ、会ってから条件が違うのも面倒なので、今回は先にこちらの希望を伝えた。
「都度5万で大人の関係希望。
会うなら月2〜3回程度かな」
返信を待つ。
すると、
「ありがとうございます!
それで大丈夫なんですが、ホテルだけじゃなくて、ドライブしたり買い物したり、デートみたいなことも一緒にできる関係がいいです!」
……。
いいじゃん。
かなりいい。
条件OK。
しかもホテルだけで解散するような関係じゃなく、普通に一緒に遊びたいという。
こういう返事をする女性って、俺の経験ではそんなに多くない。
ちょっと期待値が上がった。
待ち合わせ15分前にLINEが来た
当日。
俺はいつものようにかなり早めに現地へ。
遅刻するのが嫌いなので、基本早く着いて近くで時間を潰す。
まだ時間あるな。
そんなことをしているとLINEが鳴った。
彼女から。
「もう着いてます。
待ってますね」
時計を見る。
待ち合わせ15分前。
……これね。
もう俺の中ではかなりポイント高い。
経験上、時間をちゃんと守る女性って、その後のやり取りもしっかりしていることが多い。
逆に初回から、
「ちょっと遅れます!」
が始まる相手は、その後も大体そんな感じ。
もちろん15分前に来たから絶対いい子、なんて法則はない。
でも俺の経験則では、
これ、当たりかもしれない。
期待しながら待ち合わせ場所へ向かった。
そして。
いた。
「あ、この子だ」
すぐ分かった。
写真よりいいじゃん
実物を見て、ちょっと驚いた。
普通に美人。
有村架純っぽい雰囲気。
派手さはない。
服装もギャル系ではなく、どちらかというと落ち着いている。
でも顔が整ってる。
地味な美人っていうのかな。
写真でも悪くなかったけど、実物の方がいい。
これは嬉しい誤算。
「はじめまして」
軽く挨拶して、そのまま近くのカフェへ入った。
話してみたら、まさかの超近所
コーヒーを飲みながら普通に話す。
住んでいる場所。
仕事。
普段どの辺へ行くのか。
そんな話をしているうちに、
「あれ?」
となった。
思っていた以上に生活圏が近い。
俺の職場の場所を話すと、
「え、そこ知ってる」
みたいな話になり、さらに話していくと共通の知人まで出てきた。
マジか。
下手なことできねーじゃん(笑)
でも継続して会うことを考えれば、この近さはかなり魅力的だった。
わざわざ都内まで出る必要もない。
予定も合わせやすい。
しかも今のところ、
見た目よし。
時間よし。
会話よし。
条件よし。
距離よし。
減点がない。
軽く話したところでカフェを出た。
でも、まだ帰りたくない。
「もうちょっと一緒にいたいな」
少し間を置いて、
「静かに話せる場所に移動しない?」
彼女も意味は分かっている。
「うん」
あっさりOK。
そのまま近くのホテルへ向かった。
部屋で聞いた、彼女がアプリを使っている理由
ホテルへ入っても、すぐに何かするわけではなく話の続き。
ここでカフェでは聞かなかったことも色々話してくれた。
彼女は既婚者だった。
子供も二人いる。
ただ、夫婦関係についてはもう完全に気持ちが離れているらしい。
離婚するとかしないとか、そういう話ではなく、
自分の中では旦那をもうパートナーとして見ていない。
だから欲しいのは、
セカンドパートナーみたいな存在。
身体だけではなく、一緒に出かけたり、普通にデートもできる男性。
なるほど。
だから最初のメッセージで、
「ホテルだけじゃなくて、ドライブしたり買い物したりしたい」
と言っていたのか。
話がつながった。
ただ仕事が忙しく、なかなか決まった相手が見つからない。
それでも性欲はかなり強いらしく、
「休みの日に予定空いたら、掲示板見たりしてる」
と言う。
「それで会うの?」
「うん」
「毎回違う人?」
「そう(笑)」
……。
見た目とのギャップすごいな。
目の前にいるのは、有村架純っぽい落ち着いた31歳。
話し方も普通。
どちらかというと大人しそう。
なのに話を聞けばかなり奔放。
人間、プロフィールと顔だけじゃ本当に分からない。
シャワーから戻ったら、何か真剣にやってる
ひと通り話したところで、
「じゃあ先シャワーどうぞ」
彼女に先に浴びてもらう。
入れ替わりで俺もシャワーへ。
さっと浴びて部屋へ戻る。
すると。
彼女がベッドのところでスマホを真剣にいじっている。
さっきまでの会話とは違って、妙に集中している。
仕事かな?
「どした?仕事の連絡?」
すると彼女。
スマホを見たまま普通のトーンで、
「ううん。アプリ退会してる」
……。
え?
一瞬、意味が分からなかった。
「アプリ?」
「うん」
「ペイターズ?」
「そう」
いやいやいや。
今日初めて会ったんだけど。
「え、そうなん?もういいの?」
思わず聞いた。
すると彼女はスマホを操作しながら、
「ずっと辞めたかったんだけど、ちゃんとした相手見つからなかったから続けてた」
そして、
「今日太助君と会えて、今後も会ってくれるっていうから、もうアプリいらない」
……。
マジか。
これは痺れた。
もちろんまだ今日会ったばかり。
今後どうなるかなんて分からない。
でも、初対面の相手が俺と会ったその日に、
「もう探さなくていい」
とアプリを消している。
これは男として普通に嬉しかった。
さっきまで、
「当たりかもしれない」
と思っていた。
この瞬間、
大当たりじゃん。
に変わった。
この女性と出会ったのもペイターズ
今回も始まりは、ペイターズで見つけた一つのプロフィールだった。
俺が最初に気になった理由なんて、
「会いやすいエリアが同じだな」
くらい。
そこからメッセージを送ってみたら、自宅の最寄り駅で会えることになった。
そして実際に会ったその日、目の前でアプリを退会するところまでいった。
当然、登録したら毎回こんな女性に会えるわけではない。
むしろ俺自身、この頃はハズレが続いていた。
だからこそ、この日の大逆転が余計に嬉しかった。
そして、もう一つの「大当たり」が分かった
アプリ退会の件だけでも十分驚いた。
でも。
この日の驚きは、それで終わらなかった。
距離が縮まっていくと、さっきまでカフェで普通にコーヒーを飲んでいた女性とは思えないくらい積極的。
本人が言っていた、
「性欲かなり強いよ」
という話。
どうやら謙遜でも冗談でもなかったらしい。
触れただけでも反応が分かるほどで、彼女の方から積極的に距離を詰めてくる。
そして驚いたのが、身体を重ねる直前。
俺がいつものように避妊具を使おうとすると、
「私ピル飲んでるから、いらないよ」
と言われた。
「いや、それでも使った方がよくない?」
と一応確認。
でも彼女は、
「私はその方が好き」
と言う。
もちろんピルで性感染症は防げない。
それでも彼女自身がそう希望していた。
正直、こんな展開はAVとかネットの作り話だけだと思っていた。
まさか現実で言われるとは思わなかった。
そして始まってみれば、今度は完全に彼女主導。
俺は下。
彼女が上。
さっきまでの落ち着いた雰囲気はどこへ行ったんだというくらい積極的だった。
「ちょっと待って」
予想以上に刺激が強い。
「いっちゃう。ストップ」
さすがにまずいと思って止めてもらった。
動きは止まった。
よし。
少し落ち着こう。
そう思った瞬間。
彼女が身体に力を入れた。
「……っ」
動いてない。
本当に動いてない。
なのに、その締め付けだけで一気に限界が来た。
「待っ……」
間に合わなかった。
そのまま果ててしまった。
彼女が驚いた顔で、
「えー!?出ちゃったの?」
いや。
俺も驚いてる。
「だって今締めたじゃん(笑)」
「動いてないじゃん(笑)」
そんな理不尽な。
そして彼女は少し不満そうに、
「次はもっと長くしてね」
……。
強い。
この女、強いぞ。
年末最後に、とんでもない相手を引いた
ホテルを出る頃には、次に会う話になっていた。
しかも一回じゃない。
その場で来月の予定を2日決めた。
初対面。
待ち合わせ15分前に到着。
実物は写真以上。
生活圏は近い。
デートもしたい。
身体の相性もいい。
そして会ったその日にアプリ退会。
ここしばらくハズレが続いていた俺からすると、
最後の最後で全部ひっくり返した感じ。
待ち合わせた駅で別れて、一人で帰る。
さっきまで一緒にいた女性のことを考える。
いやー。
年末にとんでもないの引いたな。
これなら気持ちよく年越せるわ。
そんなことを思いながら帰った。
このときの俺は、
来月も2回会う。
その次も普通に会う。
しばらくこの関係が続いていく。
完全にそう思っていた。
ただ。
この女性との話は、俺が想像していた方向には進まなかった。
続きは次の記事で。


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